〜 脇田雄太コラム 第14回 〜 「借金は平気?それとも恐怖?」
〜 脇田雄太コラム 第14回 〜
「借金は平気?それとも恐怖?」
こんにちは!ボロ物件投資家の脇田雄太です。
不動産投資に長年携わっていると、世の中には色々なタイプ投資家がいるな…と、感じる機会が多いです。
同じ不動産投資でも、東京都心の一棟ビルから地方郊外のボロ戸建まで本当にさまざまなジャンルがあります。極力キャッシュを使わず、条件の良いローンを引くことに集中する方がいる一方で、あくまで現金買いにこだわる私のようなタイプの投資家も存在します。
ここで、どれが正解か?なんて言うつもりはありません。
私が言いたいのは、この不動産投資には、それだけ色々な考え方やアプローチがあるということ。
今回はそんな不動産投資における、「借金についての人それぞれの考え方」について、語ってみようと思います。
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良い借金と悪い借金
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まず始めに、みなさんは借金をすることについて、どのようなイメージを持たれているでしょうか?
おそらく、不動産投資についてそれなりのノウハウを持つ方なら、「良い借金」と
「悪い借金」があるということは、良くお分かりだと思います。
「良い借金」とは、融資を受けてビジネスを拡大したりする、いわば
・資産を増やすための借金
一方、「悪い借金」とは、サラ金やカードローンを浪費やギャンブルに費やすなど、
・資産を減らしてしまう借金 のことを指します。
後者の場合は、「借金返済のために新たな借金を重ねる」という多重債務に至り、人生を狂わせることにもなりかねませんから、そのイメージは決して良いとは言えませんよね?
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投資家のタイプはさまざま
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たいていの場合、私たち不動産投資家が金融機関から受ける融資は、前者の「良い借金」です。
銀行から融資を受けることで、いわゆる「レバレッジ」を掛け、手持ちのキャッシュだけでは実現が難しい大規模投資にも参入出来るわけです。人生を切り拓くチャンスとして、有意義な借金であることは疑いようがありません。
とはいえ、冒頭でもお話ししたように、不動産投資家のタイプはさまざま。
何の迷いもなく、億単位の借金を重ねていける投資家がいるかと思えば、返済のことを考えると、夜もろくろく寝られない…そんな投資家だっているのです。
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借金は性分に合わない?
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ここまでの話でお気付きの方も多いと思いますが、私自身はどちらかというと、借金があると心配な後者タイプの人間です。
過去のコラムでお話ししたとおり、私が不動産投資を始めた2007年頃、最初に購入した大阪府下の一棟RCマンションでは、1億円近いフルローンをメガバンクに融資してもらいました。
比較的高利回りの物件で、キャッシュフローも順調に出ていたことから、私は次の物件もフルローンで購入しようとしていました。
良さそうな物件情報が届いた時は、一目散に銀行にかけこみ、1億円を超える融資をお願いする、そんなことが続きました。
ところがある時、何のためらいもなく、こんなに多額の借金を重ねようとしている自分自身に、言いようのない恐怖を感じました。
「考えてみれば、1億円ってすごい金額だ。万が一家賃収入が途絶えたら、給料から返済していくことはできないぞ。そうなれば、自己破産・・・?」
それに気づいたら、これまでのイケイケだった気持ちは一転、「突然大災害が起こって、全員退去してしまったらどうしよう…」、そんな思いが膨らみ、サラリーマンの本業にも影響が出るようになりました。
いくら理屈で自分を説得しようとしても、無理でした。これがきっかけで、借金は私の性分に合わないということがはっきりしたんですね。
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投資は出会いが大切!
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そこから私は、少額の現金で買える「長崎のボロ物件投資」に軸足をシフトして、
現在の投資規模を、無借金で実現することが出来ました。
もし、あのまま多額の借金を重ね続けていたら、どこかのタイミングで気を病んでいたかも知れません(笑)
まぁ、それは冗談ですが、不動産投資にはさまざまなジャンルがあるだけでなく、投資家自身も人それぞれに適性が異なるわけで、
自分に合った投資と出会う
ことは、非常に大切だと思うのです。
地方のボロ物件投資だけを、勧めるつもりはありません。
「オレは一棟RCで勝負したい!」
「不動産投資はレバレッジありき」
そんな投資家さんがいても、自分に合った投資であれば、一向に構わないと思います。
借金の苦手な私はボロ物件と出会ってプレッシャーやストレスから解放されました。みなさんもぜひ、自分に合った投資を見つけて、成功を目指してみてください。
今回はこのへんで。
脇田雄太でした。